2023.03.10

実物資産に投資して資産を効果的に運用するためのコツ


「価値ある資産を持ちたい」と考えるとき、選ぶ資産の種類は重要です。資産には様々な形態があり、実物資産もその一つです。

この記事では、実物資産の定義と、それを保有する際のメリットとデメリットについて解説します。

■実物資産とは


実物資産とは、具体的な形を持ち、それ自体に価値がある資産のことです。例としては、金、土地、建物などの不動産が含まれます。
実物に価値があることから、価値が下がることはありますが、ゼロになる可能性は低いです。


実物資産とは異なり、金融資産も存在します。金融資産は「自体には資産価値を持たないもの」と定義されています。
株式、通貨、証券、商品券などがその例です。



■実物資産の種類


実物資産には、主に不動産、貴金属、コレクションの3種類があります。
不動産は土地や建物など、貴金属は金やプラチナなど、コレクションは美術品やアンティークコインなど、形のある「物」自体に広く価値が認められる資産を指します。
これらはインフレや社会情勢の変化による影響を受けにくく、価値が下がることはあってもゼロになるケースはほとんどないのが特徴です。


【貴金属】

貴金属とは、具体的には金・銀・プラチナ・ダイヤモンドなどが該当します。
これらはそれ自体に価値があるのですが、その価値を裏付けているのが希少性です。
大量に採掘されるものは価値が低いとされています。
その一方で、限られた量でしか存在しないものは、その希少性から高い資産価値を持つと言えます。


【不動産】

不動産、つまり土地や建物は実物資産に分類されます。
一戸建て、マンション、アパートメントなどの建物や、農地、山地、森林などの土地も実物資産に含まれるのです。
実物資産のなかでも『不動産』は、投資商品として、収益を期待されてニーズが高まっています。
所有する土地・建物を他人に貸し出し、運用することで収益が得られます。


【コレクション品】

コレクションアイテムは実に多様です。
絵画、記念コイン、クラシックカー、酒類(ワインやウイスキー)、スニーカーなど、限定品やプレミアム付きのものまで含まれています。
ゴッホやバンクシーのような有名な画家の作品は、オークションで高値で落札されることで知られています。
このように美術品にはビジネス市場が成り立っていますが、いっぽうではアンティークコインや切手、フィギュア人形などの市場は狭く、投資に不向きな実物資産もあります。



■実物資産のメリット・デメリット


実物資産の保有には様々なメリットとデメリットがあります。
メリットとしては、資産そのものが価値を持つため、金融危機の際にも価値が急落しにくいことや、インフレに強いという特性があります。
一方で、デメリットとしては、流動性が低く、維持費がかかることや、収益を生み出しにくい場合があることが挙げられます。


メリット1.「金融危機でも影響が少ない」

実物資産の中で、金はその価値が高く、人気のある商品とされています。
また、「有事の金」とも呼ばれています。
金融危機が発生しても、値崩れなどの影響を受けることが少ないのが特徴です。


メリット2.「インフレにも強い」

実物資産はインフレーションに強い資産です。
インフレーションは、物の価値が現金に対して上昇すること、すなわち物価が上がる現象を指します。
一方でマンションを保有すると、マンションの価格は物価の上昇と比例して不動産の価格が上がるといわれています。
これは「実物資産がインフレに強い」とされる理由です。
実物資産は、インフレの際にもその価値が減少しないため、金融商品として有効です。


【関連記事:不動産投資はインフレ対策になる3つの理由


メリット3.「価値がゼロになることがほとんどない」

実物資産はそのもの自体に価値があるので、資産価値が目減りしにくい、またゼロになりにくいという特性があります。
資産価値が高いことは、保有する大きなメリットの一つです。



デメリット1.「破損や盗難のリスクがある」

資産が壊れたり、汚れたり、あるいは盗まれる可能性があります。
天災によりマンションが損傷したり倒壊したりすると、その資産価値は減少するでしょう。
また、絵画や宝石のように持ち運び可能な資産は、盗難に遭えば資産価値がなくなる可能性があります。


デメリット2.「保有コストがかかる」

現物資産は、それを保有することでコストがかかるのがデメリットのひとつです。
例えば、不動産を保有すると、固定資産税が発生します。また、美術品は湿度管理が必要であり、保管サービスの料金が必要です。
宝飾品の場合は、保険に加入したりセキュリティサービスを利用したりすることで、安全な保管にかかる費用が発生します。



■実物資産の中で特に不動産投資がオススメ


不動産には、他の実物資産とは異なる特有の特性があります。
それは、収入源になるポイントが多いのです。
購入価格金額と売却価格の差額で得られる利益のほかに、不動産を他人に貸すことで賃料を取ることができます。
保有するマンションや駐車場を貸し出すことで、家賃収入を得ることができます。


不動産投資を始めるには、まず不動産を購入する必要があります。
特に最初の年は経費が増え、赤字になることがあります。


サラリーマンが副業で不動産投資をする場合、給与所得から不動産の購入による赤字を差し引くことができます。
これにより、本来支払うべき税金を減らすことが可能です。


【関連記事:サラリーマンは向いている!不動産投資を始める4つのメリット



■まとめ


単一の資産に集中投資するよりも、実物資産と金融資産に分散して投資することでリスクを分散し、結果として資産を増やすことが可能です。資産運用を始める際には、複数のカテゴリーにわたって資産を分散させることを意識することが重要です。

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