2023.05.25

大阪のキタとミナミを結ぶ「なにわ筋線」、開業で大阪はどう変わる?


2031年に開業予定の「なにわ筋線」は、大阪駅からJR関西本線・JR難波駅、南海本線・新今宮駅を結ぶ新しい路線です。
この路線の開業により、大阪市内から関西国際空港へのアクセスが向上し、観光客や大阪市内への移住を考える人々に多くの利点をもたらすことでしょう。

この記事では、「なにわ筋線」の運行ルートや設置される駅について詳しく説明します。



■「なにわ筋線」とは?


なにわ筋線は、大阪駅北側のうめきた地区に新設される地下駅(2023年春に大阪駅として開業予定)とJR難波駅、南海本線の新今宮駅を結ぶ約7.2kmの新しい路線です。
この路線は主に大阪の主要道路である「なにわ筋」の地下を通り、中之島や難波を通過します。



(出典:JR西日本)


西本町駅を通過すると、JR難波駅方面と南海鉄道・新今宮駅方面の2つのルートに分かれます。
JRのルートは地下を経由して難波駅に至り、南海のルートは大阪木津卸売市場近くで地上に出て、徐々に高架に変わり、南海新今宮駅の直前で南海本線に合流します。


■「なにわ筋線」の設置駅


予定されているなにわ筋線の駅は、大阪駅(うめきたエリア)、中之島駅、西本町駅、南海新難波駅、JR難波駅、新今宮駅の6駅です。
中之島では、京阪中之島線への乗り換えが可能になり、大阪東部(守口市、寝屋川市、門真市方面)や京都方面からのアクセスがさらに便利になると期待されています。



■「なにわ筋線」が開業したら大阪はどう変わる?


なにわ筋線が開業することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。


【鉄道の混雑緩和】

現在、キタ(梅田)とミナミ(難波)間を結ぶ電車は御堂筋線と四つ橋線の2路線で、通勤や通学のラッシュ時には非常に混雑しています。なにわ筋線の開業により、この2地点を結ぶ路線が3路線に増えることで、利用者が分散し、混雑が緩和されることが期待されます。


【関西空港から大阪・梅田までの所要時間は約40分?】

以前は、関西国際空港から大阪・梅田間の移動には約1時間を見込むのが一般的でした。
しかし、なにわ筋線の開業により、この区間の所要時間が約40分に短縮され、平均で10分から20分の時間節約が可能になります。



【地域観光や街の活性化】

新大阪と関西国際空港を結ぶなにわ筋線の開通は、観光客の交通アクセスを大きく改善します。
交通の利便性が向上することで、旅行者数の増加が見込まれます。


さらに、梅田や中之島、難波といった大阪の主要な繁華街へのアクセスが容易になることから、観光客だけでなく地元住民の活動も活性化されると考えられます。
これにより、街の賑わいが雇用の増加にも寄与する可能性があります。



■まとめ


うめきた駅(大阪駅)は、現在の大阪駅の一部として開業予定で、開業後は関西国際空港へのアクセスを提供する特急はるか、くろしお、おおさか東線の列車が発着することになっています。

新大阪と関西国際空港を結ぶなにわ筋線の開業により、鉄道の混雑緩和、交通アクセスの改善、地域観光の促進、そして都市の活性化など、多くの利点が期待されています。

交通アクセスの改善に留まらず、雇用創出にも期待が寄せられています。大阪が住みやすい街へと進化する中、生活の場としての大阪を考えてみる価値は十分にあります。

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