2023.08.25

2030年「神戸駅前広場」が生まれ変わる!


【「神戸駅前広場」の再整備に関するデザインのイメージパース(出典:神戸市)】


|神戸駅前広場の機能配置と駅前空間の再整備を推進


神戸市は、神戸の中心部に位置し、鉄道やバスの交通ハブとしての重要な役割を持つJR「神戸」駅周辺の活性化に取り組んでいます。この一環として、駅前広場の機能配置と駅前空間の再整備が進行中です。2023年4月には、神戸駅前広場の再整備デザインが決定されました。。


神戸駅は1874年に大阪駅からの終点として開業しました。その後、商業、観光、居住の複合機能を持つ「デュオこうべ」や「ハーバーランド」などが周辺に開設され、重要な駅の一つとなりました。しかし、歴史と文化に溢れ、地理的にも恵まれているにもかかわらず、神戸駅周辺は神戸の中心地としての活気や賑わいが十分には見られないという課題がありました。

神戸市は、都市ブランドの向上と人口増加を目指す「リノベーション・神戸」プロジェクトの一環として、神戸駅を重要な対象地点の一つとして選定しました。

2021年10月に「神戸駅前広場再整備基本計画」を策定し、再整備の方向性を示しました。2022年2月からは設計を開始し、神戸の名にふさわしい品質と風格を備えた駅前空間を目指して、基本計画に沿った再整備計画の検討を進めています。



|神戸市内で初となる、約1,100台収容可能な地下タワー式駐輪場が設置


再整備のコンセプトは「駅前広場がつなぐ、人と街。~神戸“湊”劇場~」であり、神戸を舞台にした駅前広場が、憩い、交流、コミュニケーションの中心地として新しく生まれ変わります。



【再整備計画図】


神戸駅前広場の再整備デザインは、広場空間と駐輪場に分けられます。広場空間については、バスロータリーとタクシーロータリーの再配置、および地下駐輪場の整備によって生まれた空間を、人々のための広場として再整備する予定です。



【湊川神社方面からの眺望】


地下街の吹き抜け空間に木材を用いた大屋根を設置することで、落ち着いた雰囲気と温もりを感じる空間が生まれます。また、「湊川神社」や「神戸駅舎」など地域の象徴と調和したデザインを施し、神戸の名に相応しい品質と風格を備えた広場景観を創り出します。



地下タワー式駐輪場の整備イメージ(出典:株式会社技研製作所)


駐輪場の再整備に関しては、現在広場の大部分を占める駐輪場を地下に移設します。地下平面式駐輪場(約260台収容)と神戸市内で初めての地下タワー式駐輪場(5基、約1,100台収容)を設置することで、広場の空間を有効に活用し、駐輪場の不足解消と利用者の便宜を図る計画です。



|神戸駅舎の開業100周年にあたる2030年度、全面リニューアルが完了予定


再整備計画の今後のスケジュールでは、2023年8月下旬に地下駐輪場の事業者選定と公表を行い、2026年度には駅前広場の改編とリニューアルを開始します。そして、神戸駅舎が開業100周年を迎える2030年度には、全面的なリニューアルを完了することが予定されています。

神戸駅前広場の再整備により、周辺地域に波及効果をもたらし、地域全体の価値と魅力を向上させ、活性化を促進することが期待されています。

このコラムを読まれた方へのお得な情報!

お問い合わせ・資料請求

マンション経営に関するお問い合わせ・
各物件への資料請求はこちら