2024.05.30

再開発が進む「中之島」とは、どんなところ?


|再開発が進む中之島とは?


中之島は大阪市内のビジネス街として発展を遂げてきたエリアで、重要な文化施設や公共機関が集まっています。
現在、新しい施設が次々と開業しており、再開発が進行中です。


中之島4丁目では、「大阪中之島美術館」を中心とした「ミュージアムコンプレックスゾーン」が形成されており、
中之島全体の回遊性を高めるために歩行者動線の整備や周辺施設との連携を図る取り組みを行っています。
また、2024年春には未来医療の研究施設や医療検診施設が集まる「未来医療国際拠点」がオープンする予定です。


中之島5丁目の再開発エリアにおいては、リーガロイヤルホテル大阪一帯や扇町高等学校跡地が再開発される予定となっています。
これらの再開発プロジェクトによって中之島は大きな変貌を遂げる事が予想されます。



日本銀行 大阪支店 旧館




大阪市役所


中之島は大阪市のビジネス街として発展してきたエリアで、「日本銀行大阪支店」や「大阪市役所」など、大阪の重要な公共機関が置かれています。


「土佐堀川」と「堂島川」という河川に周囲を囲まれた中州地形を有した地形の中に、歴史的建造物や観光名所などがある、美しい景観に満ちたエリアです。



|再開発エリア中之島とは、どんなところ?


中之島は大阪市北区に位置する「堂島川」と「土佐堀川」に挟まれた東西に細長い中州地形をしたエリアです。
この独特な地形には、様々な橋が架かっており、江戸時代には各藩の蔵屋敷が立ち並んでおり、橋名や町名は今でも名残を受けていることが分かります。


「堂島川」や「土佐堀川」を利用して日本全国から物資が集まり、売買される活気に満ちた集積地として栄えました。
明治時代以降は、モノが集まるところに、ヒト・チエ・情報が集まり、大阪の商人達は新しいビジネススキームを編み出し、現在のビジネス街の原型が中之島に形成されました。



大阪市中央公会堂



大阪府立中之島図書館


中之島には国の重要文化財に指定されている「大阪市中央公会堂」や「大阪府立中之島図書館」などの古くから歴史を持つ歴史的建造物や、国際会議場、美術館、ホテルなどの文化施設も次々と建設されており、国内外問わず、注目を浴びているエリアです。

また、重要な公的機関なども所在しており、大阪のビジネス街としてもよく知られています。



|再開発によって新施設が続々登場



大阪中之島美術館


ブラックキューブとも呼ばれる、真っ黒の箱のような形をした外観が特徴的な、大阪の新定番アートスポット「大阪中之島美術館」
洋画家・佐伯祐三など、大阪にゆかりのある作家をはじめ、国内外の近代美術やデザイン作品を6000点以上、所蔵しています。


大阪府と大阪市が共同で進めている大阪の再生をめざして生まれた
「グランドデザイン大阪」や、大阪の観光復興の取り組みとして進行中の
「大阪都市魅力創造戦略2025」によって中之島は新しい都市空間として再開発が進められています。



左側 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 『コンラッド大阪』 
右側 中之島フェスティバルタワー   


中之島の再開発では、2017年にヒルトングループ最上位ブランドホテル「コンラッド大阪」を含む、超高層複合ビル「中之島フェスティバルタワー・ウエスト」が開業を迎えました。
また、中之島の西側エリアではマリンレジャーやBBQなどが楽しめる「おおさかふくしま・中之島ゲート海の駅」が開業しました。



こども本の森 中之島


さらに2020年には文化施設として「こども本の森 中之島」や2022年には「大阪中之島美術館」も開業し、エリア全体が賑わっています。
中之島は堂島川と土佐堀川に挟まれた水都大阪のシンボルアイランドとなっており、大阪ビジネス街の中心に位置します。


再開発により魅力的なスポットが新しく誕生することにより、さらなる地域の活性化が期待されています。
なお、2031年には「なにわ筋線」も開業予定となっており、中之島エリアが、さらなる発展が期待されています。



|Nakanoshima Qross 中之島4丁目(未来医療国際拠点整備事業)


「Nakanoshima Qross」中之島4丁目未来医療国際拠点は、未来の医療を実現するための国際的な拠点となります。
2024年6月29日にオープン予定です。


この拠点は、3つの施設で構成されており、未来の医療を実践するための施設や、未来の医療技術を創造するための研究開発施設、また、未来医療に関する知識や情報を共有する施設などから構成されています。

この拠点は、大阪市の中之島地域において未来医療の実用化や産業化を推進し、国際競争力を強化することを目的としています。



|2031年「なにわ筋線」が開業予定


なにわ筋線とは、2023年3月に開業した大阪駅(うめきたエリア)と、JR難波駅及び南海本線の新今宮駅をつなぐ新たな鉄道路線です。

大阪の都心部を南から北へと縦貫する鉄道として整備し、既存の鉄道路線であるJR線や南海線と接続させることにより、以下のような役割が期待されています。

1. 鉄道ネットワークの強化
2. 関西国際空港や新幹線新大阪駅へのアクセス改善
3. 新大阪、大阪・梅田、中之島、難波、新今宮、天王寺、関西国際空港をつなぐ新たな軸の形成
4. 沿線拠点開発の促進による都市活動の強化及び交流拠点の形成


玉江橋南詰交差点あたりに、なにわ筋線の新駅・中之島駅(仮称)が設置される予定となっており、新駅誕生によって、京阪中之島駅への乗り換えも可能になるので、中之島の交通利便性が充実します。


また、「関西国際空港」や新幹線が乗り入れる新大阪駅へのアクセスが便利になるだけでなく、沿線エリアの開発も進むことになるので、大阪の発展に繋がると考えられます。


2031年春に開業を予定している「なにわ筋線」。
西日本最大の鉄道ターミナルである「大阪、梅田」と大阪市の主要ターミナルである南の玄関口「難波」・「天王寺」と、海外からの玄関口となる「関西国際空港」と直結させる機能を持ちます。



|まとめ


中之島とは、江戸時代から全国の米を始めとする珍しい物資が集まり、売買が行われる活気に満ちた場所でした。
モノ・ヒトが集まることにより情報や知恵が集まり、大阪の商人達は新しいビジネススキームを生み出していきました。
そして、現在のビジネス街の原型が中之島に形成されました。


大阪の、ど真ん中に位置し、街自体が河川に挟まれた横に細長い「島」に、
国の重要文化財や文化施設、美術館、オフィス、劇場、教育機関、ホテル、病院、最先端医療施設、住居、公園まで存在する、
あらゆる機能を備えた大阪のシンボルアイランド。
大阪の歴史をそのまま体現することができる歴史的建造物が立ち並び、島自体が博物館のようにも感じられる、唯一無二のエリアと言えるでしょう。

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